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読書記録


ミステリーを中心とした読書記録※ネタバレ多数あり
by mysterylover
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※個人的な感想・評価(五つ星)です。
※ネタバレにつながる部分が多数あります。

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生ける屍の死

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 「死者が復活する」という特殊な設定を生かした本格ミステリー。探偵役のグリンだけが生者に成りすましている死者かと思いきや、ほかにも生者に成りすました死者がいたというどんでん返し。伏線もしっかりはられており、最後に一気に盛り上がる。遺産を相続するために被害者(死者)自身が死亡時刻を遅らせるトリックを使っていたというのも面白い。死者が復活する世界における殺人の意義(犯行動機)が被害者が復活するかどうかを確認するため、その人物の罪が赦されるかどうかを確認するため、という宗教的理由だったのも本作ならでは。
★★★★(4)
by mysterylover | 2018-03-16 01:22 | その他著者 | Comments(0)

聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた

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 相変わらず文章のほとんどが伏線と言っていいほど多くの伏線が張り巡らされている。多くの伏線が仮説に用いられ、また多くの伏線がその否定に使われる。
 登場人物の魅力も相変わらずで、フーリンがいきなり(16頁)デレすぎじゃない?と思いきや子供に睡眠薬を飲ませていたりで裏切らない。
 そして今回なんとも驚かされたのが、犯人はフーリンであると彼女自身が(内心で)認めていることである。それに対して上笠がどう対応するのかといえば、彼女が犯人だと気付いてかばうわけでもなく、しかし彼女の犯行自体は「その可能性はすでに考えた」上で否定するというのだから面白い。
 頭が痛くなるような「実行犯の組み合わせパターン」を表にまでして否定した上笠が真相(花嫁の父親が犯人。二人分の砒素を盛り、自らは服毒死。)に気づかなかったというのは少し弱い気もするが、花嫁の父親が別人にすり替わっていたというのも伏線がしっかりはられており、「追い出し土下座」や「嫁親詰り」の設定がうまくいかされている。
 フーリンと上笠のイチャイチャシーン(笑)もラスト(259頁)にしっかりと用意されておりこのシリーズのファンとしても嬉しい限り。ぜひ続編を期待したいものだ。
 余談だが、今回の表紙でフーリンの外見が示されたのもよかった。「とんでもない美女」「贅肉のついた体」などと評されているがなるほど肉感的な美人で納得した。
★★★★(4)
by mysterylover | 2018-03-05 03:33 | 井上真偽 | Comments(0)


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