読書記録


ミステリーを中心とした読書記録※ネタバレ多数あり
by mysterylover
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※個人的な感想・評価(五つ星)です。
※ネタバレにつながる部分が多数あります。

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真夏の日の夢

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 あとがきで作者が「見取り図が好き」と言っているがならばこそこの作品には見取り図がほしかった。主人公の語りだけでは理解しにくく、なぜつけなかったのか大いに疑問。
 女性だと思っていた人物が男性だった&男性だと思っていた人物が女性だったというダブルの叙述トリックにしてやられた!19頁の「他のみんなは綽名だけど、この人だけは本名だ。」っていうのが気にはなっていたのだがまんまと騙されてしまった。真相がわかってから読み返してみると伏線が随所に散りばめられている。今回は一つずつピックアップしてみたい。
 まず20頁、「レイ」の綽名の由来はとあるアニメのキャラクターそっくりな外見をしているから&これで髪を水色に染めたら完璧と言われていること。こんなのどう考えてもエヴァの綾波レイだと思っちゃうでしょ!ちなみに真相のほうのアニメは知らなかったのでピンとこず。
 31頁、食事当番を男女ペアにするシーン。ここではレイ(女と見せかけて男)と龍之介(男と見せかけて女)を組み合わせることでうまくミスリードしている。
 48頁、蘭花に彼氏ができたと聞いて龍之介が落ち込んでいるように見えるシーン。これだけ見ると龍之介は蘭花のことが好きなのかな?とも思える。57頁の「蘭花は料理上手なー」「あらあら、じゃあ嫁にもらってくれる?」「蘭花は酒癖が悪いから勘弁さー」なんてあぁもうじれったい!お前らくっついちまえ~!くらいの勢い。
 色恋沙汰で言えば172頁、レイが主人公のことを尊敬していると打ち明けるシーンでこれはレイ、主人公に気があるな~とまんまとミスリードされていた。
 115頁、「修太郎(主人公)は別に先輩のものじゃないんですしー」「ま、まぁ、確かになー…」「先輩!そこで退かないで下さい!」も主人公はほんとに先輩一筋のBLだな~(・∀・)ニヤニヤくらいに思っていた(笑)
 127頁・128頁龍之介が大好きな親友(男と見せかけて女)と恋人(女と見せかけて男)をなくしたというのも巧いミスリード。
 138頁・139頁、主人公に好きな女の子がいないと聞いて龍之介が落ちこむシーン。なんとなく読み飛ばしちゃったけど真相がわかったうえで読むと主人公~!!お前両想いだぞ~!!ってなる(笑)
 183頁、主人公が自分の宝くじを風呂場で盗んだのは誰か推理するシーン。消去法で龍之介だと思ったが、龍之介は男ではなく女なので彼女と話していたレイが犯人ということになる。
 193頁、主人公が「まぁ…大切な女性なら、おりますが」と打ち明けるシーン。え?こんなにBLなのにそうだったの!?と思ったが素直に考えれば龍之介先輩(女性)のことなんだよね。でもどうしてもその真相には至れなかった。龍之介が西澤保彦の某キャラクターを彷彿とさせるからかも。
 196頁、龍之介が片想いの相手に思いっきり脈なし宣言されたとのこと。これはもちろん先述の138頁・139頁を受けてのことだがここでもわからなかった。
 極めつけは230頁、「それにつけても先輩、胸が思いっきり当たっています。龍之介先輩は自分のスタイルのよさを自覚すべきだと思うわけですが…」という記述。ここに至っても龍之介先輩は筋肉隆々なんだな~くらいに思っていた鈍感な自分はある意味幸せ者だと思う(笑)
 これは叙述トリックとは関係ないが、97頁に因幡さんが兄が蒸発したと打ち明けるシーンがあり、さりげなく事件の動機のヒントとなっている。
 一読したときはあ~このパターンの叙述トリックか~くらいの印象だったが、読み返してみると見事に張り巡らされた伏線の数々に感動。素晴らしい作品であった。
 最後に一つ残った疑問。273頁で因幡さんの名前が「匠」だと意味ありげに明かされているがその意味が分からなかった。もしわかる方がいたら教えていただけると幸いです。
★★★★(4)
by mysterylover | 2017-06-14 23:18 | その他著者 | Comments(0)

魔人館事件ー夏と少女とサツリク風景ー

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 よくある館モノと見せかけて犯人は館自身(館に仕組まれた殺人機械)というどんでん返し。自称ロボットのハテナが怪しい、というかロボットくらいしかこんな連続殺人はできないのでは、と思っていたのだがまさかの真相であった。妻木の殺人をほのめかす語り部分がうまいミスリードとなっている。犬神、ハテナ、主人公のキャラクターも魅力的で面白い小説だった。
★★★★(4)
by mysterylover | 2017-06-06 16:09 | その他著者 | Comments(0)


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