読書記録


ミステリーを中心とした読書記録※ネタバレ多数あり
by mysterylover
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※個人的な感想・評価(五つ星)です。
※ネタバレにつながる部分が多数あります。

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許されようとは思いません

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・「許されようとは思いません」★★★★(4)
 祖母が余命僅かだったはずの曾祖父を殺した理由に戦慄。「村八分」ではなく「村十分」になるため。葬式の世話を含めた残りの二分も許されてしまわないようにするため。曾祖父と同じ墓に入りたくなかったから。そこで初めてタイトルの真意に気づきまた戦慄。一見いきがった犯罪者が不貞腐れて言っているような印象のセリフだがまったく違った意味での発言=彼女は許されたくなかったのだ。

・「絵の中の男」★★★(3.5)
 夫が妻に芸術作品を残してもらうために自分を殺させるというのは「相棒」にも先例があるし衝撃はさほど強くなかったが、妻が殺人を認めた(本当は夫の自殺)理由が刑務所にいる間は絵を描くことはできないから、描けない理由がほしかったからというのはなかなかインパクトがあった。
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by mysterylover | 2017-02-28 02:42 | その他著者 | Comments(0)

サボテンの花

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・サボテンの花
 奇術トリックは種を明かされてしまえばな~んだという感じだが子供たちのその行動の理由(教頭に唯一無二の酒をプレゼントするために酒を自分たちで作っていた)は面白かった。植物園や子供たちの奇行など伏線もうまい。
★★★(3.5)
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by mysterylover | 2017-02-28 02:31 | その他著者 | Comments(0)

砕け散るところを見せてあげる

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 人物誤認トリックと時系列トリックのあわせ技。最初のシーンで出てくる「俺」=濱田清澄と見せかけて彼の息子なのだ。母親である玻璃を呼び捨てで呼んでいるのがミスリードになっているのが、その理由もちゃんと明かされる。読んでいくうちに玻璃が清澄にこんな口の利き方をするだろうか?と多少違和感は覚えたが真相には到底至れなかった。見事にやられた。
 余談だが、尾崎の妹が主人公に惚れたのもある意味やられた(笑)
★★★★(4)
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by mysterylover | 2017-02-21 15:29 | その他著者 | Comments(0)

モラトリアム・シアター

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 この作品の見どころは、主人公が弟(ミツヒロ)は生きていると思い込んでいるが実は既に死んでおり、主人公自身が一人二役でミツヒロに成りきっているときもあるという点だ。周りの人間はそんな主人公に話をあわせているがところどころに伏線がはられている。
 まず51頁。主人公の妹のミツエがごきょうだいは?と訊かれると「弟がひとり」と答えたという描写がある。「お兄さんは」と問われると「あ、いましたね、そういえば、そういうのも」と返事をしている。ユリエの大学の友人知人だちは、彼女のきょうだいは弟ひとりだけだと思い込んでいるという描写も。
 次に77頁。「ミツヒロがいま付き合ってる彼女というのがこの学校の生徒だとか言ってたな。もしかして、きみの知ってる娘?」と遅野井愛友に主人公が問いかける場面。彼女としては主人公自身と付き合っている(ミツヒロとして)と認識しているので、「予想外の質問だったらしく、一瞬、眼を瞠るあいだ、黙り込んだ。」となるわけだ。
 さらに159頁。同僚に「ほんとうに自分の身内の誰かが死んでしまった、という不思議な体験をしたんだ。そうだろ?」と問われ、主人公は否定することができない。
 これだけ伏線をはられていれば気づけそうな気もするが全体がコメディタッチで描かれていることもあり、また、主人公の記憶が常にあいまいなため真相がわかりにくくなっている。
 一方、主人公をはめた遅野井愛友のやり口は118頁の「本物のテレビ局のクルーをはじめ、三百人以上のエキストラを雇って」というセリフからバレバレだった。彼女が真犯人なのではとまで疑ったがそれはさすがに違った。(というかこの小説において真犯人がだれかということはかなり重要度が低い。)
 同作者のシリーズものの登場人物たちがやたら主張してくることもあり、一読したときは微妙な印象だったが、読み返してみてミツヒロの伏線がしっかりはられていたのでその点で評価を少し上げることにした。
★★★(3)
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by mysterylover | 2017-02-21 15:19 | 西澤保彦 | Comments(0)


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