読書記録


ミステリーを中心とした読書記録※ネタバレ多数あり
by mysterylover
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※個人的な感想・評価(五つ星)です。
※ネタバレにつながる部分が多数あります。

<   2012年 06月 ( 8 )   > この月の画像一覧

シャドウ

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 どう考えても洋一郎が精神を病んでおり亜紀に暴行し、恵の遺書を偽装したかのように見えるのだが最後に見事などんでん返し。亜紀に暴行していたのは優しい医者に見えた田地であり、亜紀が洋一郎に怯えていたのは生理の現場を目撃された恥ずかしさからだったのだ。恵の死は亜紀と共に心中するところだったのを亜紀が思いなおし、恵を切り捨てて遺書を偽装したというもの。亜紀が洋一郎に触れられるのを嫌がったのは暴行されたからではなくその際に肩を痛めていたからだった。こうして散りばめられたミスリードがとてもうまいと感じた。さらに洋一郎は田地を殺した後自分が精神病で罪が軽くなるよう精神を病んでいるふりをしていたというどんでん返し。全てを知った凰介がそれでも強く生きていこうとするラストも印象的だった。
★★★★(4)
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by mysterylover | 2012-06-30 14:19 | 道尾秀介 | Comments(0)

電気人間の虞

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 最初読み終えたときの感想としては「いくら意外な展開にしたいからってこれはないだろ・・・」で、呆然としつつも念のためと思って解説サイトを見て愕然。ころころ視点が変わるなぁと思っていたのは実は全て電気人間から見た視点で描かれていたのだ。何度も繰り返し言われている「語ると現れる。」どおりどの章も誰かが電気人間という言葉を口にすることで始まっているのにも脱帽。心理描写があるから無理があるのでは?という疑問には「人の思考を読む。」という電気人間ルールによってあっさり解決。最初こそ電気人間が犯人なんて無茶苦茶すぎる・・・と思ったがそうやって読み返してみると実によくできた小説であった。
★★★★(4)
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by mysterylover | 2012-06-23 14:24 | その他著者 | Comments(0)

阿弥陀ヶ滝の雪密室

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 アリバイ崩しあり、ダイイング・メッセージあり、クローズド・サークルあり、人間消失あり、密室殺人ありで盛りだくさんな内容。終盤は残りのページ数で解決できるの?と心配になったほど(笑)真犯人が誘拐され事件現場と遠く離れた場所にいると思われた子供だったということと、人間消失の謎が糖尿病による足を失った教祖の義足が絡んでいたことには驚かされた。また、元気のキャラクターがかなり気になる存在で犯人だったらやだなーとか洞窟では襲い掛かってくるんじゃないかとかいろんな意味でどきどきさせられた(笑)前作を読んでないと分からない部分も結構あった。
★★★★(4)
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by mysterylover | 2012-06-12 15:34 | 黒田研二 | Comments(0)

白光

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 犯人だと思われる人物がころころ変わるので途中で食傷気味になったが最後まで読むとやはり面白かった。衝撃の真犯人はもちろん、視点を変えることで登場人物全てを容疑者にしてしまうあたりは作者の力量を感じた。
★★★★(4)
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by mysterylover | 2012-06-12 14:59 | 連城三紀彦 | Comments(0)

The unseen 見えない精霊

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 どう考えても人間の仕業とは思えない不可思議な殺人が次々と行われていく。果たして精霊は本当にいるのか-?その真実は主人公にそっくりな男が彼になりすまし殺人を遂行していたというもの。そのとんでもない真実に最初は唖然としたが、実は何度もはっきりすぎるほどにそのそっくりな男の存在はほのめかされておりそれを考えると非常にフェアなトリックであると言える。このトリックを成り立たせるための舞台装置、世界観の作り方はマジシャンの作者ならではだと感じた。
 魔法はあるのかないのかで大風呂敷をしきながら謎を放り投げるような無粋なまねをしている「うみねこのなく頃に」もこれくらい納得のいくあっといわせる結末を用意してほしいものだ。
★★★★(4)
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by mysterylover | 2012-06-09 12:22 | その他著者 | Comments(0)

シンフォニック・ロスト

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 時系列トリックと一人称誤認トリックが使われているのだが偶然が重なりすぎていて強引な印象。話自体はそこそこ面白く読めたがこれが「青春」とはとても思えなかった。トリックのためもあるとはいえ登場人物たちにリアリティが感じられなかった。
★★★(3.5)
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by mysterylover | 2012-06-09 12:12 | その他著者 | Comments(0)

殺人鬼フジコの衝動

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 この世の醜さをまざまざと見せ付けられる展開に胸糞の悪さを覚えながらも夢中で読んでしまった。が、小説の最初に登場する母親=フジコというどんでん返しは正直弱い。「カルマ」からは逃れられず母親から娘に渡って同じことが繰り返されてゆく、というメタ的な要素があるのだということを加味しても偶然が過ぎてどうもしっくりこない。真犯人に至っては無理やりすぎていっそその部分はカットしたほうがよいのではと思えるほど。叔母のキャラクターにも一貫性がなく裏で仕組んでいたというのもあまりにも説得力がない。付録も別にいらないかな。とはいえ気分が悪くなりながらも引き込まれて一気に読んでしまったのも事実。
★★★(3.5)
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by mysterylover | 2012-06-03 14:00 | その他著者 | Comments(0)

少女たちの羅針盤

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 現在パート、過去パート共に面白くどんどん読み進めることができた。過去パートで殺人を犯した現在パートの「わたし」が誰なのか、というのが1番の焦点となってくるのだが、かなめの死にまつわる蘭の語りだけがなかったり、蘭が落ちたオーディションでかなめがうかり、かなめの死後蘭が抜擢されるなどミスリードの匂いがぷんぷん。真犯人であるなつめのことは疑っていたが始まりの「わたし」=羅針盤のメンバーということが引っかかっていたのでかなめの死後なつめがメンバーに入ったのか?などと考えていたのではなくなつめが嘘をついていたというだけのことだった。ちょっと拍子抜けしたがよくよく読み返してみるとアンフェアとは言えないだろう。むしろスタッフの若い男=バタだったことのほうが驚いた。保冷材でガムを噛む音を作り出しアリバイを作るというトリックは正直幼稚な感じがした。そもそもガムを噛む癖、というのがいかにもそのために作られた設定という印象を受けてしまう。とはいえ全体的にうまくまとまっており面白い作品であったことは間違いない。
 特別書き下ろし短編の「ムーンウォーク」も瑠美とバタの出会いを描いただけかと思いきやしっかり謎解きが盛り込まれており楽しめた。
★★★★(4)
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by mysterylover | 2012-06-02 12:49 | その他著者 | Comments(0)


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