読書記録


ミステリーを中心とした読書記録※ネタバレ多数あり
by mysterylover
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※個人的な感想・評価(五つ星)です。
※ネタバレにつながる部分が多数あります。

<   2012年 01月 ( 3 )   > この月の画像一覧

DEATH NOTE

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 竜崎ルエ=Lと思わせておいて実は犯人、という叙述トリックなのだがミスリードがひどすぎてどうにも腑に落ちない印象。その可能性は考えてがやはり違うなと思い直させる部分があまりに多かったのだ。竜崎ルエがジャムを貪るシーンはいかにもLを連想させるし、それがLを真似ていたとかたまたま似たような嗜好だったというのもなんだかしっくりこない。また、「Lが竜崎と名乗った最初の事件」と始めのほうに書かれておりこれもミスリードとなっているのだが、事件解決後にLが竜崎を名乗るというのも後出しジャンケンぽい。さらに、南空が竜崎ルエと出会ったシーンで「この素性の知れぬ男を、自分の監視下に置いておく必要を感じたというわけだ。無論、深く事情を知っている者、たとえば僕のような者からすれば、それこそが竜崎の望むところ、狙い通りなのかもしれなかったが、そこまでの深度を、この時点の南空ナオミに求めるのは酷というものだ。この時点どころか、言ってしまえば、ロサンゼルスBB連続殺人事件から数年後、殺人鬼キラによって殺されてしまうその瞬間でさえ、彼女は自分がLと会ったことはない、パソコン越しの合成音に従っていただけだと、頑なに信じていたのだから。」という記述があるが、これはどう考えても竜崎=Lと読み取れてしまうものであり、アンフェアだろう。そもそもLほどの人物が竜崎ルエ=犯人と気付かないというのはおかしく、気付いていたならばもっと先手を打つはずではないのかと思ってしまう。
 西尾維新の作品は以前他のものを読もうとしてそのくどい文体に挫折してしまったのだが、本作は比較的あっさりと仕上がっており読みやすくはあった。
 ちなみに私は漫画版DEATH NOTEでは一部で大いにはまり、二部でがっかりしたくちである。映画版は非常によくできていてむしろあれを原作にしてほしかったくらいだと思った。
★★★(3)
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by mysterylover | 2012-01-28 15:23 | その他著者 | Comments(0)

七つの海を照らす星

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・「今は亡き星の光も」★★★(3.5)
 不良にみえた少女が実は病気を隠し、自分を強く見せかけていたというどんでん返し。

・「滅びの指輪」★★★★(4)
 万引きで捕まり自分の名を金持ちの娘、美寿々と偽った少女優姫。彼女は立派に更正したように見えたが謎の大金を持っている。何か悪いことをしているのか―その真相は父親の性的虐待から逃れたかった美寿々と何も手に入れられない自分の立場を変えたいと願っていた優姫が美寿々の父親を脅し入れ替わったというもの。このどんでん返しにはかなり衝撃を受けた。美寿々に成り代わった優姫と父親が仲良く歩いていくというラストも印象的。

・「血文字の短冊」★★★(3)
 登場人物が実は外人だったことによる勘違いが謎の仕掛けとなっているのだがあまりピンとこずインパクトに欠けた。

・「夏期転住」★★★(3.5)
 黄色の旗を洋服に見せかけ他の学園の男の子の中に紛れて身を隠した直の正体が実は男だった(だからこそそのトリックが成り得た)というのはなかなか面白かった。後の編で実は直は女の子だったことが分かるのだが・・・

・「裏庭」★★(2.5)
 時系列トリックにあっさり気づいてしまい物足りない印象だった。

・「暗闇の天使」★★★★(4)
 謎の声の正体が男の姿をしているが中身は女性である警備員さんのものというどんでん返しが衝撃的だった。美少女と警備員さんのやりとりはご都合主義な気もしたが次の編で明かされる真実で納得。

・「七つの海を照らす星」★★★(3.5)
 「夏期転住」の直を含め今までの話で登場していた謎の女の子の正体が主人公の友達であり、時に探偵役をつとめていた佳音だったいうどんでん返し。個人的には海王さん=佳音のような衝撃を期待していたのでちょっと肩透かし感もあった。彼女の名前も回文であるということで夏期転住でやたら回文を押していたのはこれがやりたかったのね、という印象。それよりもここで明かされた「暗闇の天使」の美少女(佳音)と警備員のやりとりが納得のいくものでよかった。

全体的に好みの物語とは違ったがところどころでやられる部分もありそこそこ楽しめた。
 
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by mysterylover | 2012-01-19 15:35 | 七河迦南 | Comments(0)

光と影の誘惑

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・「長く孤独な誘拐」★★★(3)
 子供を誘拐してその親に誘拐させるという構図は面白かったが、犯人がいわゆる脇役キャラでインパクトに欠け最後の方はやや急ぎ足で話が収束してしまった印象。

・「二十四羽の目撃者」★★★(3)
 舞台が外国で軽いノリなのでそれ自体が何かの叙述トリックかと思ったが深読みしすぎだった。物理トリックによる自殺というおちは好みではなかった。

・「光と影の誘惑」★★★★(4)
 場面の切り替わりが視点人物の切り替わりと見せかけて時系列の切り替わりにもなっている叙述トリック。「小林」が銀行強盗をして殺された父とその復讐を企む息子の2人いることがみそ。読み返してみると実に露骨に伏線がはられており、それでも騙し切る作者の手腕に拍手。

・「我が母の教えたまいし歌」★★★(3.5)
 母親だと思っていた人物が実の母を殺した姉だったというどんでん返しはそこそこ衝撃的だった。
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by mysterylover | 2012-01-06 14:55 | 貫井徳郎 | Comments(0)


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