読書記録


ミステリーを中心とした読書記録※ネタバレ多数あり
by mysterylover
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メモ帳
※個人的な感想・評価(五つ星)です。
※ネタバレにつながる部分が多数あります。

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鳴風荘事件

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 被害者の女性の髪が切られていた理由が殺人現場から抜け出すための手段として用いるため、というのが印象的。犯人像も一転二転とするので最後まで楽しく読むことできた。犯人がペンキを越えられなかった理由が足のハンディキャップによるもの、と見せかけて実は有機溶媒に対する過敏症だったというのも面白い。
★★★★(4)
by mysterylover | 2009-10-28 23:26 | 綾辻行人 | Comments(0)

時計館の殺人

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 館の時計がすべて50分を1時間として動いている、という大胆で分かりやすい仕掛けが見事!それによってアリバイを作った犯人がいわゆる事件の渦中にいた人物ではなかったのがやや残念だがそれでも十分衝撃的だった。
★★★★(4)
by mysterylover | 2009-10-25 13:12 | 綾辻行人 | Comments(0)

霧越邸殺人事件

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 物語の要所要所で出てくる日本文学史的知識がどうにも多すぎてやや辟易してしまう。また、次々と仲間が殺されているにも関わらず登場人物たちが落ち着き過ぎている点が気になった。最終的に探偵役となった少年がひた隠しにされていた理由もよく分からなかった。とはいえ、「第一の殺人で完全にアリバイを手に入れた人物がそのことに便乗して連続殺人に見せかけ殺人を犯す」という構図はなかなか面白かった。
★★★(3.5)
by mysterylover | 2009-10-25 13:07 | 綾辻行人 | Comments(0)

殺人方程式

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 切断された死体を滑車の原理で運ぶ、というトリックは物理が大の苦手な自分としてはどうにもなじめなかったが「片腕を切断したのは重さの調節のため」、「死体を移動したもう1つの理由は自分(警察である犯人)の所轄内の事件にするため」というのは斬新でなかなか面白かった。
★★★(3.5)
by mysterylover | 2009-10-25 13:02 | 綾辻行人 | Comments(0)

殺人鬼Ⅱ

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 一言で言うとぐろい。ミステリーを求めて読むべきではない。かなりホラーより。一応途中で殺人鬼が入れ替わっていたりもするが、殺人鬼の意思が乗り移る、という超常現象が当然のように盛り込まれていたりするのでどうにもなじめなかった。
★★(2)
by mysterylover | 2009-10-25 12:59 | 綾辻行人 | Comments(0)

ハッピーエンドにさよならを

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 姉ばかり贔屓されるのは自分が姉のドナーとして産み落とされたからなのだと思い、両親を殺してしまったが実は亡き妹であるドナーによって生かされたのは主人公自身だった、受験生の息子をかかえ酒乱の夫を世話するかいがいしい妻が夫を殺してしまったと思ったら実は夫はとうに死んでおり、夫だと思われていたのは何度も受験に失敗し荒みきった息子のほうだった、息子の活躍をテレビ中継で見られなかったためにテレビ中継を中断させる事件を起こした犯人を殺害した、内密に作られた死んだ親戚の型を遊びに持ち出した少年の姿に驚き、叔父がその女性を殺したことを白状するも少年は驚いた彼によって殺されていた、教育ママによって育てられついには無意識とはいえ母を殺してしまった主人公は、自分を母と同じ運命を辿ることを予感し殺される前にと自分の実に宿った命を抹殺する、遊びの最中に死んだと思われた息子は人形でアリバイをこしらえた同級生によって殺されており彼の動機は息子のいじめによるものだった、ストーカーから逃れるために遺書を偽装し、葬式や遺族をでっち上げたところストーカーは自殺した・・・等なんとも後味の悪い話が集まった短編集。まさに「ハッピーエンドにさよなら」をしている。
★★★★(4)
by mysterylover | 2009-10-14 23:29 | 歌野晶午 | Comments(0)

フリークス

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・「悪魔の手」★★★★(4)
 精神病の母を見舞う主人公、という構図に見せかけて実は他ならぬ主人公自身が精神病患者であるという話。記憶の断片が少しずつ明らかになり、シャム双生児の弟を犠牲にして生き長らえたという事実が浮かび上がってくるが実はそれも嘘で、真実は生まれてくる前に失った片割れの存在を知った主人公がその罪の意識に耐えられず両親を殺してしまったというものだった。自分自身を責め続け、いるはずのない弟の手が夜な夜な自分の首を絞めるような幻覚に襲われていたという事実も明らかになる。その「謎かけ」をとき、母を見舞う行程までもが精神病である主人公には組み込まれているというのはなんとも不思議な気持ちにさせられる。

・「409号室の患者」★★★(3.5)
 不倫をしていたと思われる夫。その夫が自動車事故でなくなり隣に座っていた自分だけが助かった。そう思っている主人公だが実は不倫相手など存在せず、妻=不倫相手の1人2役だった。この点についてはかつての夫の過ちから、となっているがもう少ししっかりとした理由がほしかった。さらに、生き残ったのは妻ではなく夫のほうであり、主人公である彼は自分を妻だと思い込んでいるのだというどんでん返し。ただ、これは周囲の反応で伏線がはられまくっているのでなんとなく分かってしまった。

・「フリークス」★★★★(4)
 改造され飼いならされた人造人間たちの主人が殺された。犯人は4人の人造人間のうちの誰なのか、という謎の小説を主人公が友人である探偵に解いてほしいと頼む話。謎のポイントはきれいに洗われた部屋の鍵。その鍵は被害者が死ぬ間際に飲み込んでしまったものであり、それを取り出すために犯人は被害者を切り刻んだというのだ。そのため、犯人は天窓から脱出することが不可能だった背の低い男に絞られる。そして、最後にこの謎かけは実は主人公自身が作り出したのだという友人。小説に出てくる人造人間たちの姿は主人公の身体的特徴を表しているというのだ。なんとも幻想的なラスト。
by mysterylover | 2009-10-14 23:14 | 綾辻行人 | Comments(0)

人形館の殺人

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 一言で言ってしまえば主人公精神病型。全ての謎は「精神病の主人公による思い込みでした。」「実は無意識のうちに主人公が殺人をしていました。」で片付けてしまえる。禁じ手といえば禁じ手だろう。館ものシリーズと見せかけて実は「人形館」なるものも主人公の妄想で実在するものではなかった、という点がちょっと面白いかもしれない。話自体はスリリングでテンポよく読むことができた。
★★★(3.5)
by mysterylover | 2009-10-13 21:50 | 綾辻行人 | Comments(0)

女王様と私

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 非常にテンポがよくサクサクと一気に読めてしまった。「世界の終わりあるいは始まり」を読んでも感じたことだが、「若者言葉」の使い方がうまい。ひきこもりである主人公が小学生の美少女、「来未」にいいように使われ、おごらされ、呼び出され・・・しかしその裏で実は彼女は主人公に殺人の罪をきせる計画を着々とすすめていた、という話。主人公を罠にはめるためのやりくちが細部まで手が込んでいて秀逸。途中で主人公が1人2役で話をしていた人形(絵夢)が実体化したり、ピンチをやり直せるというルールが設けられたり、母親が実の娘の殺人を知ってもけろっとしていたり・・・と現実離れしてややおいてけぼり感を味わったが、そもそも最初に「真藤数馬のめくるめく妄想」と明記されているのでフェアといえばフェア。全て主人公の妄想とするなら主人公が知りえないようなファッションブランド名などはどこから出てきたのだろう・・・などという細かい疑問は残ったが。そして最後の最後も見事なフィニッシュ。「真藤数馬のまぎれもない現実」と題して実は主人公は両親を殺害しており、その現実から目を背けるためにそれまでの妄想をしていたことが明らかになる。表表紙と裏表紙の内側に主人公と絵夢の会話シーンがあるのだが、そこで両親殺しが匂わされているのも素晴らしい仕掛けだ。
★★★★(4.5)
by mysterylover | 2009-10-12 22:18 | 歌野晶午 | Comments(0)

パズラー

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 論理を組み合わせて推理を進めていくまさに「パズルのような」短編集。
・「蓮華の花」★★★(3.5)
 主人公が小説家を目指す励ましとなった新聞記事が実は元同級生によって偽造されたものだった、というおち。交通事故で死んだと思っていた同級生が生きていて、いったいどういうことなのかと考える前半部分で読者を惹きつける。全体的に幻想的な印象。「母は昔から妙に潔くないところがあって、自分がこれこれの奉仕をしたという事実を楯によって相手に感謝を、時に露骨に、時に婉曲にねだり、場合によっては強要する性癖がある。」の件では、まさにぴったりな人物が思い浮かんだためぞっとしつつも苦笑してしまった。
 
・「卵が割れた後で」★★★★(4)
 作者特有のアメリカ映画を見ているような気分にさせてくれる話。被害者のシャツに投げつけられたいた卵の殻から犯人像が浮かび上がるが、それは一転二転し、最終的には意外な人物が犯人であった、という筋。犯人のちょっとした証言が決め手となっているあたりも面白い。
 
・「時計じかけの小鳥」★★★★(4)
 久しぶりに立ち寄った本屋で買った本の中に挟んであった「ミヨシショテンニコレヲウレ」という妙なメモから主人公があーでもない、こーでもないと推理を組み立て、やがて真相に気づくという話。誘拐、心臓発作を狙った殺人など一見突拍子もないように思える推理も最後にはしっかり納得のできる真相に辿りつくための伏線となっているのはさすが。

・贋作「退職刑事」★★★★(4)
 子供の証言の「新しいお父さん」が第2の父親ではなく、密かに存在した第3の父親であった、というのが肝となっておりすっきりと分かりやすい。

・「チープ・トリック」★★★★(4.5)
 ピアノ線を使った犯行自体は特にどうということはないのだが、マジカルヴォイスを使って被害者の声を真似しその僕を殺すやり方、僕自身の証言の嘘などが物語をとてもスリリングでエキサイティングなものにしている。最初から最後まで息をつかせない展開で一気に読んでしまった。

・「アリバイ・ジ・アンビバレンス」★★★(3.5)
 アリバイがあるはずの被疑者がなぜかアリバイを主張しない。その理由を探るという話。関係を強要した男への反抗として、その息子を殺し、それは彼が暴行をしようとしたから正当防衛だったのだと偽証する。息子の無実を証明したくとも、そのためには自分がその時間に彼女と一緒にいて何をしていたかを証言しなくてはならない、という寸法。動機の強引さがやや引っかかる形となった。ここまで手の込んだことをするのならば他にやりようがあったのではないか、と思ってしまった。
by mysterylover | 2009-10-05 00:17 | 西澤保彦 | Comments(0)


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