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読書記録


ミステリーを中心とした読書記録※ネタバレ多数あり
by mysterylover
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※個人的な感想・評価(五つ星)です。
※ネタバレにつながる部分が多数あります。

カテゴリ:我孫子武丸( 6 )

たけまる文庫謎の巻

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・「裏庭の死体」★★★★(4)
 遅効性の毒と被害者を埋めることの合わせ技でアリバイを作り出す意外と盲点なトリック。お馴染みの兄弟のやりとりにもようやく慣れてきた。

・「バベルの塔の犯罪」★★★★(4)
 塔の構成をうまく生かしたトリック(?)

・「EVERYBODY KILLS SOMEBODY」★★★(3.5)
 世にも奇妙な物語でありそうな話。

「夜のヒッチハイカー」★★★★(4)
 いかにも怪しい2人組ではなく事件に巻き込まれたかのように思われた2人組が警察官殺しだったというおち。警察の調書では男性となっている人物が見た目女性なのが鍵。

「青い鳥を探せ」★★★★(4)
 なんとも不可解な依頼の真意は探偵を拘束して依頼者の妻との逢引時間を調節させることにあった!探偵の妻が被害者を見殺しにするラストも印象的。

・「小さな悪魔」★★★★(4)
 主人公の父親が子供を殺してしまったのでは?というのは想像がつくが「自分でしたことには責任を持て」ということでその子供を食べさせていたとは・・・

・「車中の出来事」★★(2)
 どんどん展開が変わり結局意味がわからない。車掌は何者?解説求む。
by mysterylover | 2014-09-14 15:37 | 我孫子武丸 | Comments(0)

0の殺人

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 「殺人者」とはこの4名のうち誰なのか、という問題が最初に作者から提示される。そしてその「殺人者」なる人物は章ごとに入れ替わり、しかも実際はだれも殺意を抱いていながらも殺人は行っていないというどんでん返し。タイトルの「0の殺人」とあいまってそのどんでん返しはなかなか印象的だったが、文章全体に漂う「軽さ」がたとえそれを狙ったものだとしても作品を薄っぺらく感じさせてしまっているように思った。速水兄弟のどたばた探偵劇にはようやく慣れてきたが警察がそんなぺらぺら一般人に協力を要請するか・・・?とかつい野暮なことを言いたくなってしまう。
★★★(3.5)
by mysterylover | 2011-07-24 18:39 | 我孫子武丸 | Comments(0)

メビウスの殺人

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 テンポのよいストーリーでさくさく読めた。殺人によってしりとりゲームをしていたと思われる犯人たちが実は1人の人物(二重人格)という結末には素直に衝撃を受けた。彼がそうなってしまった理由もしっかりと描かれており納得できる。
★★★★(4)
by mysterylover | 2011-07-08 15:32 | 我孫子武丸 | Comments(0)

弥勒の掌

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 妻が失踪した教師パートと妻を殺された刑事パートが交錯するストーリー。悪の新興宗教なども出てきてサスペンス風に仕上がっている。教師の妻=刑事の妻?と疑ってみたもののそれは違うことがあっさり判明。どちらの妻も宗教団体がらみで殺されたのかと思いきや教師の妻は刑事が、刑事の妻は教師が殺していたというどんでん返し。パートごとの時系列トリックに加え、刑事の妻=おばさんという読者の思い込みをうまく利用している。名前が違うのでないな、と思っていたが「千秋」が苗字だったとは。まぁありといえばありかな。盗聴器などを駆使した新興宗教のからくりも面白く、主人公2人も悪の世界に染まってゆくというラストも印象的であった。新興宗教の中心人物である「弥勒」が探偵役というのも面白く、タイトルとあいまってくすりとさせられる。
★★★★(4)
by mysterylover | 2010-09-21 23:38 | 我孫子武丸 | Comments(0)

8の殺人

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 3兄弟がやいやい言いながら謎を解いていく、という構成なのだが、それぞれのキャラクターに惹かれるものがなくどうにも愛着がもてなかった。やたら古典をひきあいに出した推理も然り、探偵役の推理が一転二転する点も然りである。鏡をつかったトリックも「あぁ、金田一にもあったな・・・」くらいの印象でインパクトに欠ける。そもそも警察である主人公が「こいつは犯人ではない」と確信したはずの人物が真犯人というのはどうなのか・・・意外といえば意外だがどうにも邪道な印象。いっそ途中で出てきた主人公の部下が犯人説のほうがよかったかもしれない。真犯人の動機も強引な上、左ききの人は両ききなことが多いだとか、トリックは自分を犯人とみせかけるためのものだとかご都合主義な展開も好ましくない。これでデビューさせた島田荘司はすごいなぁとさえ思ってしまった。だが、後に「殺戮にいたる病」、「弥勒の掌」などの名作を残しているのでその先見の明には感謝すべきか。歌野晶午の「長い家の殺人」も同様であったし・・・
★(1.5)
by mysterylover | 2009-09-30 23:32 | 我孫子武丸 | Comments(0)

殺戮にいたる病

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叙述トリックが用いられた作品の代表作の一つ。息子を犯人でないかと疑う雅子の視点、犯人である「蒲生稔」の視点、犯人を追う樋口の視点の3つの視点で文章が構成されている。雅子の視点によってあたかも犯人は雅子の息子なのだと思い込まされてしまう。しかしこれこそが作者によって仕掛けられた巧妙なトリックであり、雅子の息子=稔ではなく、雅子の夫こそが稔なのである。
 この仕掛けは実に巧妙でいくつものミスリードが用意されている。雅子の息子に犯人かと思われるようなあやしい動きをさせることもその最たるもの。実際は父親が犯人であることに気づいた息子がこっそりと犯行について探っていたのだが・・・さらに稔の語りで「母親」というキーワードを盛り込むことによって母親=雅子と読者をミスリードするが実際は雅子の義母の容子なる人物のことであった。大学、講義、休講などのキーワードも多々でてくるためさも犯人は大学生であるかのように思われるが実際は大学教授だったというのも筋が通っている。被害者の女性の中には犯人のことを「~の権威」「オジン」などとよんでいる者もおり、ヒントがしっかりと明示されているのも見事。
 グロテスクな表現が多く読んでいてやや気分の悪くなる部分もあったが、見事などんでん返しで騙された!という爽快感が残った。
★★★★(4.5)
by mysterylover | 2008-10-07 10:59 | 我孫子武丸 | Comments(0)


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