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※個人的な感想・評価(五つ星)です。
※ネタバレにつながる部分が多数あります。 |
5つの短編集が収録された加賀恭一郎シリーズ。 ・「嘘をもうひとつだけ」★★★(3.5) トリックはバレーならではといった感じでバレーに心得のない自分としてはあまりぴんとこなかった。ラストの「あたしが隠したかったのは、弘子さんの要求に一度でも応じてしまったことよ。それによって、十五年前の舞台が偽物だということを、あたし自身が認めたことになってしまった。あたしはもっと毅然としていればよかったのよ」「嘘を隠すには、もっと大きな嘘が必要になる」「人生においてもね」という犯人と加賀のやりとりがなんとも印象的であった。 ・「冷たい灼熱」★★★★(4) 妻と子を殺した夫による狂言かと思いきや、車に放置した子供を殺してしまった妻の狂言とその妻を殺した夫の狂言という二重の狂言で成り立っていた事件。夫が犯人であると分かっていながらもなにかちぐはぐな感じがしたのはそのためであった。パチンコに依存し息子を車に放置して殺してしまい、それを狂言によって隠そうとした妻。それに気づいた時の夫の心境を思うとなんともやるせないものがある。 ・「第二の希望」★★★(3.5) こちらもトリックはアクロバティックなもので独特な印象をうける。娘が犯人だと知った母親はまずどちらもが疑われないよう画策し、最悪自分を犯人に仕立て上げようとした。「第二の希望」として。娘への期待でいっぱいだった母親の気持ち、そしてそんな母親に恋人ができたと知った時の娘の気持ちが絡み合って事件を重みのあるものにしている。 ・「狂った計算」★★★★(4) AがBを殺しCがBのふりをする。Cは第三者の前に姿を見せAはその間のアリバイを作る。しかし、計画の途中でBのふりをしたCが事故で死んでしまった。Aは途方にくれながらもCの死体をBとして火葬した・・・これが加賀刑事による仮説で十分説得力のあるものであったが実は真実は違っていた。BはAとCの計画に気づきCを返り討ちにしていたのだ。そしてその後Bは事故にあった。Aが隠していたのはBの死体ではなく愛したCの死体だったのだ。このどんでん返しが見事でおもしろかった。 ・「友の証言」★★★(3.5) 妻に睡眠薬を飲まされ殺されかけた(といっても未必の故意で)事実に気づきながらも、見てみぬふりをしようとする友人に加賀恭一郎が迫っていく物語。動機やトリックはほとんど重視されておらず妻の犯行に気づきながらもそれを信じたくないと思う被害者の心情にスポットがあてられていた。
by mysterylover
| 2008-06-07 09:10
| 東野圭吾
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