死体のリレーという発想はおもしろく、直樹がカードマジックで自分がそのリレーで1番になるよう仕組んでいた、というところまでは盛り上がって読むことができた。しかしその直樹の狙いが単に別の人間を脅して自分のかわりに殺人を犯させることだった、というのは正直期待はずれであった。もっと他の2人を欺いて奇抜な事(実は全て妹の星子の婿を決めるための度胸試しだった等)をやるためだと期待してしまっていた。、等のしかも悟郎にあっさり返り討ちにあってしまっている点がなんとも・・・
登場人物全員がなんらかの「闇」をもっており皆が救われないという設定は潔くて割と好きだったがラストはぶつ切りな印象を受けてしまった。星子と拓也のからみも未消化で終わってしまったように感じる。
★★(2.5)