読書記録


ミステリーを中心とした読書記録※ネタバレ多数あり
by mysterylover
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※個人的な感想・評価(五つ星)です。
※ネタバレにつながる部分が多数あります。

その可能性はすでに考えた

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 タイトルがまず魅力的。「探偵は、奇蹟がこの世に存在することを証明するため、すべてのトリックが不成立であることを立証する」というなんとも珍しい設定なのだがその仮定のトリックとその反証のすべてがなるほどと唸ってしまう出来。
 こんなの一体どんな頭の人が思いつくんだ…と作者プロフィールを見ると東大出身。はい、きたー。東大の頭脳をミステリーに遺憾なく発揮した結果がこの作品ですよ。その気になれば弁護士とかなれそうなのにあえてミステリー作家を選んでくれたことにもはや感謝の念すら覚える。
 話を戻すが、提示される3つの仮定は最後に全て集約され、探偵の反証を否定する結果に。しかし、探偵はそれすらもはねのける。最終的に事件の真相は明らかにされるのだが、「二つの対立した概念が、互いの矛盾を解消することで、一段階上の概念に統合される。」というのだからまたすごい。
 この作品の魅力はキャラクターにもある。探偵ももちろんそうだが、フーリンとリーシーもすごい。カタコトでしゃべるこの二人をブラックラグーンの「デスダヨ姉ちゃん」と重ね合わせて読んでしまったのは私だけではあるまい。特にフーリンの冷徹なようでいて時折探偵に見せる情は見物である。この小説の本当にラストの文章が、
「…気にするな。それくらいは奢ってやるね」
つい、口が滑った。
で終わっているのもなんとも心憎い。このツンデレがー!と叫びたくなった(笑)
★★★★(4)
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by mysterylover | 2017-11-28 04:01 | 井上真偽 | Comments(0)
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