読書記録


ミステリーを中心とした読書記録※ネタバレ多数あり
by mysterylover
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※個人的な感想・評価(五つ星)です。
※ネタバレにつながる部分が多数あります。

五声のリチェルカーレ

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 一読した後はバレバレの犯人誤認叙述トリックだなぁ・・・とがっかりしたが読み返してみるとしっかり伏線がはられていて評価すべき点もあった。2人の少年に共通するいじめられていた過去、ナイフをもらったこと、顔の傷をうまくリンクさせている。150頁の「そもそも僕は、転校したてで友達がいない彼に同情して・・・」の台詞は「僕は転校したてで、友達がいない彼」と区切ることで話し手が変わってしまうという巧妙な叙述トリックだ。172頁の「この前あいつにも言ったが、それはハク付けに使えるから・・・」のくだりは顔に傷があるものが2人いることを仄めかしているのもフェアで良い。
 併録された「シンリガクの実験」は白崎の特技が明かされず疑問に思っていたことへの答えともとれるのだがさすがに人物像に違いがありすぎるだろうか?恐ろしく頭の切れる陰謀者だと思われたアオヤギミユキは結局主人公に恋心を抱いていた純真な少女だったということでいいのかな?ラストに記述が「青柳美雪」に変化しているのも巧い演出だ。
★★★(3.5)
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by mysterylover | 2014-04-02 01:39 | 深水黎一郎 | Comments(0)
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