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※個人的な感想・評価(五つ星)です。
※ネタバレにつながる部分が多数あります。 |
・「バレンタイン昔語り」麻耶雄嵩★★★★(4) 神様が告げた殺人犯が間違っているのかと思いきや、被害者が赤ん坊のときに入れ替わっていたというどんでん返し。 ・「宗像くんと万年筆事件」中田永一★★★★(4) 事件自体は特に印象に残るものではないが宗像くんと主人公の心が通っていくのがよい。 ・「田舎の刑事の宝さがし」滝田務雄★★★(3) トリックが稚拙。宝の正体が見せどころか。 ・「絆のふたり」里見蘭★★★★(4) 父親を溺愛する娘と見せかけて母親というどんでん返し。ミスリードがあざとすぎる気もするが「栄ちゃん」という呼び方が最大のヒントか。見事に騙された。 ・「僕の夢」小島達矢★★★(3) 結局夢オチ。 ・「青い絹の人形」岸田るり子★★★(3.5) なぜ父親がそこまで殺人に積極的に協力するのかがいまいち釈然としなかった。 ・「墓守ギャルボの誉れ」鳥飼否宇★★★★(4) 墓荒らしと思われたギャルボの行動が実は宗教に基づく死者を悼むためのものだったというどんでん返し。身勝手に思われた自殺さえも宗教に基づいているというのだから驚かされる。話や世界観も面白かった。 ・「ラッキーセブン」乾くるみ★★★(3) ゲームが複雑すぎてついていけなかった。女子高生たちがなんでいきなりカイジの世界張りの腹の探りあいをはじめるんだこいつら頭よすぎだろ、とか命がけのゲームをすんなり受け入れすぎだろ、とか寿命をどんだけ軽く見てるんだ、とか突っ込みどころ満載。そして冒頭の作者のコメントがAKBって・・・ ・「機巧のイヴ」乾緑朗★★★★(4) 思いを寄せる女性の人形を作ってもらったはずがそれは実は彼女自身なのではないか。と疑う主人公。しかし彼こそが人形だったというどんでん返し。やや唐突な印象もあったが独特の世界観とあいまって面白かった。 ・「コンチェルト・コンチェルティーノ」七河迦南★★★★(4.5) フロントで佐藤絵里子と記そうと思ったという記述から博の苗字が佐藤であることは分かったのだが、絵里子=医師、博=ナース(調べてみたがこれは男性を指すこともある表現)というどんでん返しには見事に騙されてしまった。それが分かった上で読み返してみると「メスを自在に扱い捌いて皆を驚嘆させるその手が、今夜は全く違った技で絵里子の一番敏感な部分を刺激していた。その指は絵里子の隅々までも探り当て、どこをどれだけの強さで触れればどんな調べを奏でるのかを知り尽くしていた。」という部分も、絵里子の自慰行為となってしまうのだから見事なミスリードと言わざるを得ない。神野先生が好き、という愛美の告白も絵里子への対抗心ではなく彼女自身への愛の告白だったというのも鮮やかな反転だ。やはりこの作者は新本格ミステリーの新世代を担う代表格だという思いを新たにした。
by mysterylover
| 2013-11-23 14:55
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