・「二つの顔」★★★(3)
途中まではミステリアスな雰囲気で盛り上がりがあったが真相は拍子抜け。
・「過去からの声」★★★★(4)
語り手が故意に捜査の妨害をしたというのは分かったが、まさかそれが岩さん=真犯人のためというのは衝撃的だった。途中で登場した「岩さんの子供」が誘拐されていた子供だったという大胆な演出にも驚かされた。
・「化石の鍵」★★★(3)
取り替えられたと思われていた鍵が実際はそのままだったというだけのあっさりした話。
・「奇妙な依頼」★★★★(4)
「犬のように悲しい目をした男は、二週間前のあの土曜の午後、オレに調査されるように依頼しにきたのではなく、調査されるように依頼氏に来たのだった。」の最後の一文に集約される物語。役割のすり替えの鮮やかさがさすが。
・「夜よ鼠たちのために」★★★★(4)
「ダボ」と「信子」が想定されている人物とは違うのは予想通りだったが「被害者がまだ生きている殺人事件」というのは斬新で面白かった。
・「二重生活」★★★(3)
愛人と思われていた人物が実は妻だったというおちなのだが、で?という感じだった。