読書記録


ミステリーを中心とした読書記録※ネタバレ多数あり
by mysterylover
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メモ帳
※個人的な感想・評価(五つ星)です。
※ネタバレにつながる部分が多数あります。

おやすみ人面瘡

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身体中に人の顔の形をしたコブが発症する病気『人瘤病(じんりゅうびょう)』が蔓延した日本という設定でグロイ描写が続いていく。途中でそのグロさに少し嫌気がさしたりもしたが、読んだ感想としては評価されるだけのことはある優れた作品であった。その病気の設定がやたらこと細かに説明されているのだが終盤で畳みかけてくるどんでん返しはその設定があったからこそ成り立っているものばかり。その点で言えば「僕のアバター斬ったのか」に通じるところがあるだろう。今まで主人公だと思っていたのが実は…というのにはまさにやられた!2つの視点が切り替わるのでそこに何か仕掛けがあるのだろうとは思っていたが、それぞれ別人だと思っていた人物が実は同一人物だったというのも秀逸。これは「十角館の殺人」にも通じるところ。途中推理が二転三転するところなどはややだれた印象もあったが、終盤の畳みかけが素晴らしい。とことん救いようのないラストシーンもよかった。
★★★★(4)
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# by mysterylover | 2017-04-26 02:39 | その他著者 | Comments(0)

人間じゃない

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・「赤いマント」★★★(3)
 狂言の理由は男性に犯された時についてしまった血を隠すためかと思ったが、男の香水の匂いを消すためというのが真相。どちらでもいいような気がする。

・「崩壊の前日」★(1)
 気味の悪い幻想小説。

・「洗礼」★★(2)
 作中作の犯人当ての問題は全員に正解されてしまっているが、それは想定内のことらしい。「どんどん橋、落ちた」の番外編ということでどんでん返しを期待していただけにがっかり。

・「蒼白い女」★★(2) 
 ホラー小噺。

・「人間じゃない」★★★(3)
 血液が赤ではなく黒だからそれはばけものという「漫画だからこそ成り立つ仕掛け」が小説に取り入れられている。

綾辻行人の未収録作品集ということで読んでみたが全体的にがっかりな印象だった。デビュー当初の作品たちから感じられるどんでん返しの面白さはもうほとんど本作からは感じることができない。新本格ミステリーでデビューした作家たちの多くが行き詰まりをみせているのは事実であるし、そういった作品をずっと高いレベルで書き続けていくことが難しいのであろうことはわかるのだが…思い入れのあった作家だけにやはり残念だと言わざるを得ない。
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# by mysterylover | 2017-04-11 10:57 | 綾辻行人 | Comments(0)

匿名交叉

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楓の同僚が怪しい、とか悟が家を空けすぎだろうとは思っていたが、まさか悟=ソラパパ(棚島)だとは思いもよらなかった。楓と悟が事実婚であることが真相をわかりにくくしている。そうしてわかってみると悟の発言(子供のいない生活はいいといった)もそいういう意味だったのかと。その衝撃の真相がわかった後の部分はやや蛇足にも感じたが見事にやられることができた良作であった。
★★★★(4)
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# by mysterylover | 2017-04-04 20:27 | その他著者 | Comments(0)

僕のアバターが斬殺ったのか

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 まずタイトルで惹かれた。改題前は「幻想ジウロパ」だったそうだが断然改題後のほうがいいと思う。なんとも不思議なゲームの世界観になかなか理解が追い付かなかった(島田荘司氏の選評には彼の頭脳の「若さ」に驚かされた)が、ストーリーがテンポよく面白く読み進めることができた。作られたゲームの世界だからこそ成り立つ殺人と錯誤がこの小説の肝。特殊な家庭環境が怪しく、里歩が犯人かと思ったがそれはまんまとミスリードにひっかかっていたのであって、彼女の姉が真犯人。特殊な家庭環境もトリックを構成する一要因となっている。御影をはじめ各キャラクターも好ましくさすが賞をとるだけの作品だと思った。
★★★★(4)
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# by mysterylover | 2017-03-24 01:42 | その他著者 | Comments(0)

パレード

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 今風の若者の男女の共同生活が描かれ続け特に事件も起こらない。このまま終わってしまうのか?と思ったところでまさかの真相が。メンバーの中で最もまともに思えた直輝が通り魔であり、ほかのメンバーはそのことを知っていたけれど居心地のいい今の環境を壊したくないため黙認していたというのだ。なんともぞっとする話である。直輝の犯行動機については占い師の言葉が伏線になっていたといえばなっていたが、ほかのメンバーがどうして気づいていたのかなどもう少しそちらの伏線もほしかった。
★★★(3.5)
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# by mysterylover | 2017-03-14 13:56 | その他著者 | Comments(0)

マサの弁明

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 依頼者の宮部みゆき(=作者)が実は過去に犯罪を行っていたというどんでん返しだがはぁ、そうですかという感じ。正直つまらなかった。
★★(2)
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# by mysterylover | 2017-03-09 01:27 | その他著者 | Comments(0)

死刑台の72時間

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 殺人の自白をしなければ集められた5人の男女が全員殺されてしまうというどこかで聞いたような設定。短編なためやや展開が早すぎる気もするが面白く読むことができた。その設定自体が実は犯人をはめるための嘘であり、ほかの登場人物は全員演技をしていたというどんでん返しは東野圭吾の仮面山荘殺人事件を思い出させた。
★★★★(4)
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# by mysterylover | 2017-03-02 01:42 | その他著者 | Comments(0)

許されようとは思いません

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・「許されようとは思いません」★★★★(4)
 祖母が余命僅かだったはずの曾祖父を殺した理由に戦慄。「村八分」ではなく「村十分」になるため。葬式の世話を含めた残りの二分も許されてしまわないようにするため。曾祖父と同じ墓に入りたくなかったから。そこで初めてタイトルの真意に気づきまた戦慄。一見いきがった犯罪者が不貞腐れて言っているような印象のセリフだがまったく違った意味での発言=彼女は許されたくなかったのだ。

・「絵の中の男」★★★(3.5)
 夫が妻に芸術作品を残してもらうために自分を殺させるというのは「相棒」にも先例があるし衝撃はさほど強くなかったが、妻が殺人を認めた(本当は夫の自殺)理由が刑務所にいる間は絵を描くことはできないから、描けない理由がほしかったからというのはなかなかインパクトがあった。
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# by mysterylover | 2017-02-28 02:42 | その他著者 | Comments(0)

サボテンの花

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・サボテンの花
 奇術トリックは種を明かされてしまえばな~んだという感じだが子供たちのその行動の理由(教頭に唯一無二の酒をプレゼントするために酒を自分たちで作っていた)は面白かった。植物園や子供たちの奇行など伏線もうまい。
★★★(3.5)
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# by mysterylover | 2017-02-28 02:31 | その他著者 | Comments(0)


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