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読書記録


ミステリーを中心とした読書記録※ネタバレ多数あり
by mysterylover
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メモ帳
※個人的な感想・評価(五つ星)です。
※ネタバレにつながる部分が多数あります。

砕け散るところを見せてあげる

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 人物誤認トリックと時系列トリックのあわせ技。最初のシーンで出てくる「俺」=濱田清澄と見せかけて彼の息子なのだ。母親である玻璃を呼び捨てで呼んでいるのがミスリードになっているのが、その理由もちゃんと明かされる。読んでいくうちに玻璃が清澄にこんな口の利き方をするだろうか?と多少違和感は覚えたが真相には到底至れなかった。見事にやられた。
 余談だが、尾崎の妹が主人公に惚れたのもある意味やられた(笑)
★★★★(4)
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# by mysterylover | 2017-02-21 15:29 | その他著者 | Comments(0)

モラトリアム・シアター

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 この作品の見どころは、主人公が弟(ミツヒロ)は生きていると思い込んでいるが実は既に死んでおり、主人公自身が一人二役でミツヒロに成りきっているときもあるという点だ。周りの人間はそんな主人公に話をあわせているがところどころに伏線がはられている。
 まず51頁。主人公の妹のミツエがごきょうだいは?と訊かれると「弟がひとり」と答えたという描写がある。「お兄さんは」と問われると「あ、いましたね、そういえば、そういうのも」と返事をしている。ユリエの大学の友人知人だちは、彼女のきょうだいは弟ひとりだけだと思い込んでいるという描写も。
 次に77頁。「ミツヒロがいま付き合ってる彼女というのがこの学校の生徒だとか言ってたな。もしかして、きみの知ってる娘?」と遅野井愛友に主人公が問いかける場面。彼女としては主人公自身と付き合っている(ミツヒロとして)と認識しているので、「予想外の質問だったらしく、一瞬、眼を瞠るあいだ、黙り込んだ。」となるわけだ。
 さらに159頁。同僚に「ほんとうに自分の身内の誰かが死んでしまった、という不思議な体験をしたんだ。そうだろ?」と問われ、主人公は否定することができない。
 これだけ伏線をはられていれば気づけそうな気もするが全体がコメディタッチで描かれていることもあり、また、主人公の記憶が常にあいまいなため真相がわかりにくくなっている。
 一方、主人公をはめた遅野井愛友のやり口は118頁の「本物のテレビ局のクルーをはじめ、三百人以上のエキストラを雇って」というセリフからバレバレだった。彼女が真犯人なのではとまで疑ったがそれはさすがに違った。(というかこの小説において真犯人がだれかということはかなり重要度が低い。)
 同作者のシリーズものの登場人物たちがやたら主張してくることもあり、一読したときは微妙な印象だったが、読み返してみてミツヒロの伏線がしっかりはられていたのでその点で評価を少し上げることにした。
★★★(3)
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# by mysterylover | 2017-02-21 15:19 | 西澤保彦 | Comments(0)

金田一少年の事件簿 オペラ座館・新たなる殺人

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 殺されかかったのに死ななかった奴が犯人の法則でミステリー好きなら一発で犯人が分かってしまうはず。動機も想像通りで正直物足りない印象。これに比べると電脳山荘は本当によくできた作品だなぁと実感。
★★(2)
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# by mysterylover | 2017-01-14 01:08 | その他著者 | Comments(0)

ジェリーフィッシュは凍らない

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 二十一世紀の「そして誰もいなくなった」という言葉通り、一人、また一人と殺されていく緊迫感がとてもよく描かれていて面白かった。ただ、それだけに死んだはずの一人が実は別人の死体で犯人でしたという種明かしはやや拍子抜け。犯人がレベッカと出会ったときまだ子供だったというのもどんでん返しの1つだったと思うのだが(相手が子供だと考えるとレベッカの思わせぶりにもとれてしまう態度も納得)さらっと流されてしまっていてもったいない印象。ジェリーフィッシュを使った犯行方法も理系思考が要される感じで好みではなかった。警察もまったくノーマークの無名の人物が犯人だったというのは新しいが地の分で「エドワード」と書かれているのはややアンフェアな印象。ちなみにやたらキャラ付けの濃い漣が犯人なのではないかと疑っていたがまったくの見当違いだった。
★★★(3.5)
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# by mysterylover | 2016-12-22 03:00 | その他著者 | Comments(0)

妖女のねむり

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男女2人ともが相手に生まれ変わりの出会いを感じている、という状況が長く続きこれはどうやっても物理的には説明できないのでは…と心配したところで一気に種明かし。人為的な転生が事細かに説明され納得できた。麻芸の殺害トリックも作者のマジシャンならではの手法が生かされていて面白かった。
★★★★(4)
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# by mysterylover | 2016-11-30 01:01 | 泡坂妻夫 | Comments(0)

金田一少年の事件簿 電脳山荘殺人事件

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 「琢磨」=犯人が女の可能性はもちろん考えたのだが、苗字だとは思わなかった。というか、メンバーのほとんどが名前にも思える珍しい苗字の持ち主というのはちょっと偶然がすぎると思う。とはいえ、琢磨が「アガサ」(と名乗る女性、実は「スペンサー」)と「乱歩」の密会を覗いている描写があったため、完全にアガサのことは嫌疑からはずしてしまっていた。なんともうまい叙述トリックだと思う。
 また、これはほかの方の感想を読んで初めて気づいたのだが(汗)、「ワトソン」=泉をアガサと見せかけているのもうまい。吉行=「ワトソン」と見せかけて「シド」なのも巧妙。
 漫画だと「!?」で描写が終わってしまい、その時金田一が何を考えているのかわからないが、小説だとその都度それがわかるのもよい。おどけた印象の強い金田一だが、実はかなりいろんなことを考えて行動しているのがわかる。
 全体的に見てかなりよくできた作品だと思う。最初に述べた苗字の件はややアンフェアな気もするがそれを差し引いてもかなりの評価に値する。
★★★★(4.5)
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# by mysterylover | 2016-11-29 20:26 | その他著者 | Comments(0)

[映]アムリタ

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 無意識のうちに二見が『アムリタ』によって定本になったのではないか、という真相に気づいていたような気もするのだが(やたら突っ込みが多いなど)やはりそれを実際に明かされたときは衝撃が走った。この小説を読み始めたときには、すでにもう二見は操り人形だったというのだから。そして、この作品を読んだ後に同作者の「パーフェクトフレンド」を読んだらもっとずっと楽しめただろうにと思うと悔しくて仕方ない。最原最早は「パーフェクトフレンド」において母親になっており(相手は二見!?結婚したのか!?)、彼女なら不思議な蛍の存在も作り出してしまえることをこの作品を読んだ後ならわかっているのだから。
★★★★(4)
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# by mysterylover | 2016-11-05 19:01 | その他著者 | Comments(0)

パーフェクトフレンド

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これ先に同作者の「アムリタ」を読んでいないとダメなやつだった(汗)まさかさなかがあの人の娘だったなんてー!だったらあのトリックも成り立つー!みたいのが一切わからなくて失敗した。とはいえ小学生同士のポップな会話が楽しく、友達方程式なるものも面白かった。友達が生き返るという魔法の謎解きはあまりにも大掛かりで唖然としたが、これはアムリタを読んでいれば納得できる内容のようなので…
★★★(3.5)
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# by mysterylover | 2016-10-25 20:20 | その他著者 | Comments(0)

ダイナマイト円舞曲

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自分が生まれるよりも前に書かれた作品なのにかなり読みやすくテンポもよかった。クレマンティーヌを亡き者にしようとしているのがその旦那と見せかけて実は…というどんでん返しはややインパクト不足だったが読めてよかったとは思う。
★★★(3.5)
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# by mysterylover | 2016-10-25 20:13 | その他著者 | Comments(0)


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