読書記録


ミステリーを中心とした読書記録※ネタバレ多数あり
by mysterylover
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メモ帳
※個人的な感想・評価(五つ星)です。
※ネタバレにつながる部分が多数あります。

宿命

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 一貫して晃彦=冷徹な人間・勇作の宿敵として描かれているので、彼が美佐子を妻にしたのも勇作への当てつけだとか後ろ暗い過去の事件を隠ぺいするためだとかそんな理由なのだと思っていた。しかし、真相はまったく違った。勇作と晃彦は双子であり、ともに過去の事件の被害者なのであった。完璧超人に思えた晃彦は事件のことを気にして美佐子を愛しているのにその表現の仕方がわからなかっただけだったのだ。ラストの人間関係のどんでん返しはハッとさせられるとともに感動的な気持ちにもなった。先に生まれたのが晃彦ではなく勇作のほうだったという作者渾身のラスト一行もいい。
★★★★(4.5)
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# by mysterylover | 2017-11-12 04:25 | 東野圭吾 | Comments(0)

夜の国のクーパー

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 敵国の人間だと思っていた兵士たちが実は味方(以前クーパーを倒すという名目で出兵した人間たち)だったというどんでん返し。敵国の兵士(と思われていた人たち)の顔面に泥のようなものが塗られていたのは正体を隠すためだったのだ。クーパーなどというものは存在せず、戦争で負けた国に危険な仕事をさせに行く人間を自国から差し出すための嘘だったというのも衝撃的。善人に思えた王が実は保身のことしか考えていなかった、主人公が巨人サイズだったなど驚きポイントは他にも。ネコと話ができるという設定が怪しく、そこになにかトリックが隠されているのだろうと思っていたのだがまったくの読み違いだった。ネズミが人質を差し出すから他の仲間を襲うのはやめてほしいとネコにお願いするというのも象徴的。どんでん返しもよかったし話自体も面白かったのですいすい読むことができた。
★★★★(4)
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# by mysterylover | 2017-10-31 03:30 | 伊坂幸太郎 | Comments(0)

コミケ殺人事件

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以前読んで感想を書いているのだが、すっかり内容を忘れていたので再読。その結果こんな簡単な感想ではいかんだろう!と思うほど優れた作品だったので改めて感想を書き記しておく。評価も変更。
 コミケ会場で殺人が起きるという設定が珍しく、かつコミケの人だかりで移動に時間がかかるなどその設定ならではのアリバイが成り立っていて面白かった。急病人に付き添うふりをしてスタッフ用階段で素早く移動したという真相もわかりやすくてよい。自分の書いたイラストがアリバイになるというのも斬新。イラストの依頼を連名で受け、1人目が簡単にイラストを描いて2人目に渡し、犯行現場から戻ってきてから凝ったイラストに仕上げることでアリバイを成立させるというのもなかなか。
 真犯人はサークル内メンバーではなく、同人誌の元ネタになっている作家、動機はサークルメンバーにネタを提供してもらっていたからという展開には、おぉ!だからあんなにみんなの推理があたっていたのか~と納得させられた。
 が、実はさらにどんでん返しがあり、この「コミケ殺人事件」という小説そのものが作中作であり、その作家によって書かれたものであったというのが真相。これには素直に驚かされたし、サークル員と作家との軽快なやりとりがまた心地よい読後感をもたらしてくれた。
★★★★(4.5)
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# by mysterylover | 2017-10-06 03:09 | その他著者 | Comments(0)

心臓と左手

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 教祖の心臓を食べることでその力が後継者に受け継がれる、というのを隠れ蓑にして犯人は銀行の指紋認証のために教祖の左手を切断したのだが、その真相は割とあっさりわかってしまった。
★★★(3)
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# by mysterylover | 2017-09-26 13:32 | Comments(0)

ドローン探偵と世界の終りの館

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 ドローン=陸上で使うもの、という固定観念を利用した叙述トリックで、実は舞台は水中だったというものなのだが、正直そういった知識がないとわからない系のトリックは叙述トリックとしての驚きを大いに損ねてしまうと思う。登場人物の心中が細かく描写されているのは面白かったし、お嬢様と従者の悲恋もよかった。
★★★(3.5)
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# by mysterylover | 2017-09-26 13:27 | 早坂吝 | Comments(0)

たったひとつの、ねがい。

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 一見彼女を食べられてしまった男の復讐物語…なのだが、「彼女は俺が食おうと思っていたのに」でえっ!?となる。「食い物の恨みは恐ろしい」という動機で主人公は復讐を果たしたのだった。ある意味斬新なホワイダニットだが、プロローグの彼女を食べられてしまった男=主人公ではなく、それは同じ苗字の別人で、主人公は彼女を食べようとしていたのがバレ、親族にリンチされ、その際の火事で彼女が死んでしまったのでその親族に復讐していたというなんとももやる真相。都合よく2回も火事が起きていたり全体的に偶然に頼りすぎな印象。こんなに胸糞の悪い話を読んだのに結局たいしたどんでん返しもないのか…とがっかりしてしまった。
★★★(3)
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# by mysterylover | 2017-09-26 13:16 | その他著者 | Comments(0)

扉は閉ざされたまま

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 正直に言おう。私はこれを「ホワイダニット」の優れた作品だと知ったうえで読んだ。だから臓器提供の話がいささか唐突に出たところで、ははーん、これは犯人が被害者の臓器提供を狙っての犯行だなと思った。が、真実はその真逆。売春を繰り返していた被害者の臓器を誰かに提供されてしまうことがないようにするための犯行だったのだ。だから犯人の目的は死体の発見を遅らせる(臓器提供が不可能になるまで)こと=扉は閉ざされたままにすることそのものだったのだ。その真相も興味深かったが、その真実を暴いた優佳が主人公(犯人)を諭すでもなく、自分を受け入れてくれれば共犯者になると主人公のミスをそっと指摘し、証拠を隠滅させる展開が衝撃的だった。とかく勧善懲悪になりがちな退屈な展開よりもずっとこちらのほうが面白い!
★★★★(4)
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# by mysterylover | 2017-08-15 03:15 | その他著者 | Comments(0)

監獄舎の殺人

 斬首の刑手として、きちんとその首を斬り落とせるか自信がなかったから、というその時代背景ならではのホワイダニットが印象的。さらにこの作品の妙味は、2人の異なる人物が殺さない程度に毒を盛ったところ結果として致死量になってしまったという点にある。
★★★★(4)
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# by mysterylover | 2017-07-19 04:14 | その他著者 | Comments(0)

5分後に驚愕のどんでん返し

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やっぱりどんでん返しはある程度の長さがある作品で伏線が張り巡らされてこそだな、と実感させられた。正直これが数ある作品の中から本当に選ばれたの?と思ってしまうような作品が多数。隣家で殺人が行われたと疑っている主人公自身が住人を殺しなりすましていた、というラストの話が多少よかったくらいか。
★★(2)
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# by mysterylover | 2017-07-19 04:09 | その他著者 | Comments(0)


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